2019年11月17日(日)  規範教程研修会
                       
                      大阪府・京都府・奈良県・兵庫県・
                      和歌山県・滋賀県 6支部共催
                      場所:奈良・春日野フォーラム甍 会議場 
    
         講師:楊 進 理事長 
         
          第一部:理論
          第二部:実技


 会場 : 奈良・春日野フォーラム 会議場
 参加者数:約290名

 
楊進理事長よりNPO20周年記念大会のお話と中国・四国地区
 にも支部が出来る見通し、全国が網羅できる見込み
 
 組織体制も支部長や本部理事も順次入れ替わり新しい組織に
 徐々に変わってきた 

 
11月20日太極拳全国交流大会があり、楊名時太極拳は「百花拳」
で友情出演する
2025年は楊名時先生生誕100周年にあたり五台山詣でを計画
しているが今年も協会20周年に合わせて8月に約100人が
前倒しで挙行し参加した
さらに楊式太極拳、武式太極拳のルーツを求めて50名以上が
計8日間の日程で回ってきた

一般感覚野は脳が覚えている、体が経験していない事は覚えない
太極拳も同じで経験した運動ではないのでなかなか覚えられない感覚が大事で型を正してもらう事で正しい動きななる。これらの研究は認知症治療に活用すべく開発されている

楊澄甫の43歳時の写真が子孫の家から発見されたとても貴重な資料である

楊露禅の住んでいた家が永年県に移築され一般公開されている
その学院で伝統楊式太極拳を稽古していた

楊式の古式套路も練習しいてとても興味深かった


 
    理論

新版・ 健康太極拳規範教程 第五回

太極拳の学習   日本と中国の取り組みの違いと場の成り立ち
    日本                 中国
   趣味・文化サークル       民間武術・公園に集う
   
   健康志向              民間武術
     ↓                   ↓
   競技化                健康法
     ↓                   ↓
   介護・医療              競技化    
  



   中国の伝統的な太極拳訓練法

1..基本訓練:基本的な体の動かし方と姿勢の基礎 立ち方・歩き方
2.単式訓練:套路の形式をひとつずつ繰り返す
3.組み合わせ訓練:単式をつなげて繰り返す
4.分断訓練:組み合わせを更に連ねる(8組4段)
5.整套訓練:分断を組み合わせ套路を完成させる
6.超套訓練:約束組手・乱取り  推手訓練が代表格

基本訓練を充実すれば効能は確実に上がるが、地味で全く面白み
がないので指導者の創意工夫が必要
初心者が気を付けるポイント
ケガの予防、ヒザ、腰、骨盤の向き、歩き方
まとめ
1.足の運びを重視
2.踵に体重を乗せる事をマスター
3.お腹(臍)が正面を向くのは最初と最後のみ

   生徒として
最初から多くを学ぼうとはしない
課題をしっかりと学習する
師と生徒の関係は信頼関係、自分勝手に課題を増やさず、相談する

指導者として
知識を与える
方法を教える
方向を示す
間違いを正す
 実技 

   

☆ .開歩・閉歩の要領説明 
    筋力に頼らず頭の重さをうまく利用して軸の回転を
    使って足の出し入れをする

 
 

 
 ☆起勢  上下相隋で動く事 上肢と下肢の動きは完成一致
        手を上げるの時は息を吸いながら百会を意識し
        姿勢は場腰(ターヤオ)となり
        下げる時は会陰を意識して下肢を緩めてから手が
        追従し姿勢は収臀(シューデン)となる


 仙骨と頭の使い方がとても大切
 八段錦第五段 揺頭擺尾・去心火も同じ要領

   ☆甩手  軸の緩みで回転させるが、膝への負担を減らす
       為にお尻を振らない様にしないといけない
       軸足は内転筋を使う