2018年10月21日(日)  規範教程研修会
                       
                      大阪府・京都府・奈良県・兵庫県・
                      和歌山県・滋賀県 6支部共催
                      場所:奈良・春日野フォーラム甍 会議場 
    
         講師:楊 進 理事長 
         
          第一部:理論
          第二部:実技


 会場 : 奈良・春日野フォーラム 会議場
 参加者数:約240名

 
楊進理事長より福島、長崎、福岡と回られた時の近況報告
  や北海道で開催された国内交流ミッションの話題を中心に
  お話しされた。
 

 
鷺鷥立雪非同色(ろしゆきたちてどうしょくにあらず):左
シラサギが雪の中に立っても白さは同じではない、それぞれに特徴がある、太極拳も同じで人それぞれの味わいがある

心外無別法(しんがいむべっほう):右
この世の諸現象はすべて心の生みだしたもので、心を離れて他の存在はないということ
同じ太極拳をしても人それぞれに感じ方が違う
 
理論

新版・ 健康太極拳規範教程

 第四回 健康法としての運動特性

☆高齢化対策の効能
     太極拳は副交感神経支配の運動
     心拍が下がり、消化吸収が促進し、休息と修復が進む
     転倒防止効果もある中腰姿勢での二軸間移動が膝伸筋
     を鍛え、ひねり運動が体幹を強くし、バランス能力を高める
     体幹運動として収臀、場腰がとても大切
   リンパ流の促進
    胴体の捻りや太極拳の歩法が有効
    踏実がコラーゲンの生成を促進する (足裏への刺激)

☆循環器への働きかけ
    (血の巡り水の流れを改善する)
    関節を伸ばしきらず曲げすぎない
      無駄な力を使わない
      力学的に正確なほど効果が高い
   ☆心への働きかけ
     脳内のセロトニンを分泌が促進される
     脳内環境を落ち着きにシフトする
     緊張を解き、だらけた神経に活を入れる
     禅の姿勢維持と精神活動の活躍
     ミラーニューロが活発になる
     和する心は真似をし共感を感じる事と調和を生む
     行動の先を読む事や気配を感じやすくなる
     集団演舞での達成感が得やすくなる

☆アンチエージングとニューロサイエンス
 
    太極拳は達成感の充実度と運動効果のバランスした
      運動である、巧い下手に関わらず一定の効果がある
     
   実技 

   

☆ .開歩・閉歩の要領説明 
    筋力に頼らず頭の重さをうまく利用して軸の回転を
    使って足の出し入れをする

 
 

 
 ☆起勢  上下相隋で動く事 上肢と下肢の動きは完成一致
        手を上げるの時は息を吸いながら百会を意識し
        姿勢は場腰(ターヤオ)となり
        下げる時は会陰を意識して下肢を緩めてから手が
        追従し姿勢は収臀(シューデン)となる


 仙骨と頭の使い方がとても大切
 八段錦第五段 揺頭擺尾・去心火も同じ要領

 
 起勢の動きで相手を動かす
 頭と仙骨(足元のつま先に意識)
   ☆甩手  軸の緩みで回転させるが、膝への負担を減らす
       為にお尻を振らない様にしないといけない
       軸足は内転筋を使う