2016年10月30(日)  規範教程研修会
                       
                      大阪府・京都府・奈良県・兵庫県・
                      和歌山県・滋賀県 6支部共催
                      場所:奈良・春日野フォーラム会議場 
    
         講師:楊 進 理事長 
         
          第一部:理論
          第二部:実技


 会場 : 奈良・春日野フォーラム 会議場
 参加者数:約270名

 
楊進理事長の近況報告があり、東北ブロック大会が
 青森県支部で開催された時の様子がご紹介された。

 11月3日に代々木第一体育館で全国太極拳交流大会が
 開催され、今年で簡化24式太極拳が制定され60周年と
 なる、その記念行事としてある団体が1000名規模で合同
 演舞するとのご紹介があった。
 

 
規範教程研修会 新装版、第一巡 第二回目
           (三節論・関節の可動域・動きのデザイン)
前半:理論


☆三節論 省エネ動作を実現する動作原則
       無駄な筋力を使わない
       交感神経の興奮を抑える
       血流・神経支配を安息側に制御する

 前進(攻撃)は梢節から、後退(防御)は根節から
     例えとして身体で言えば
       下肢が根節、体幹が中節、上肢が梢節


太極拳は背中がポイントで、含胸抜背の要領が挙げられる
動きの中で常に「順式」となる様に意識しなければならない

肩甲骨が大きく関与している
内収すれば(寄せれば)背式となり
外放すれば(拡げれば)順式となる

順式を抜背とも言い、通背とも言う(太極拳の元は通背拳)
☆関節の可動域 
  太極拳は関節を極端に曲げ伸ばしない

  頸部は45度を超えない、
  肩関節の外旋は60度を超えない
  肘は肩の線より外にとどまる
  肘関節の屈曲は90度を超えて曲げない
  肩は骨盤に対して40度までの動きにとどめる
  弓歩姿勢で膝はつま先を超えて前には出さない
  虚歩姿勢では後ろ足の膝はつま先の方向と一致する

 腕の動きは順旋と逆旋の組み合わせで陰陽相済となる


☆動きのデザイン

 太極拳は個々の形、動作に意味があり機能が形を決めて
 いる、肩と筋の組み合わせが建築のトラスト構造に似て
 三角形の集合体であり
だから正しい動きは美しい動き
 となる

 これは武術と健康の要でもあり最小の力で構成される
 力学構造と意識運用が無ければ健康価値は薄い
 

 関節を伸ばし切らい一見、中途半端な角度を維持する
 のはトラスト構造を保ったまま動作する為である

 このトラスト構造の連なりは部分で螺旋を形成し多面体
 構造を形成する

 
 
 
 後半:実技

  スワイショウを中心に軸の作り方や実足の緩め方を
   ご指導いただいた
 
      


       
    
 
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